2025.1月号 vol.258
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今月のトピックス
採用定着⑰
前回は、自社で働くことに意義を見出すための制度づくりは「自社用に練る」ことが重要だということをお伝えしました。内発的動機、つまり「仕事満足度」を高めるためには何が必要なのでしょうか?
最初に厳しいことを申し上げますが、内発的動機付けを会社の意図通りに形成するのは非常に難しいことです。なぜなら、最終的には本人の意思によってのみ形成されるものだからです。
前回、内発的動機付けは外発的動機付けを入口として段階的に誘導するのが効果的だとお伝えしました。同じように、内発的動機付けについてもステップを踏んでもらいましょう。
そうです、みなさんもよくご存知の「マズローの法則」ですね。
適度なハードルの仕事を与えてインセンティブを支給する。できればチームワークがよいでしょう。ここまでは「5段階欲求説」の2段階目、外的欲求のステージであり、外発的動機付けですね。
そして仕事を進める中で、チームから刺激を受けたり、褒められたりして少し興味が出てくる。こうなってくると、5段階欲求説の4段階目まで、内的要求=内発的動機付けの発生です。
最終段階では「自己実現の欲求」が発生し、社員は自ら進んで成長への道を歩み始めます。
無理な内発的動機付けの要求ではなく、少しずつ段階を踏んでもらって自発的に形成される環境を整えましょう。
内発的動機付けができている働き方とは、自分自身の内面に沸き起こった興味や関心が仕事の動機になっている状態のことです。こうした働き方をしている社員は、仕事満足度の高い人材ということですね。
内発的動機付けには「有能感」と「自己決定感」が強く影響します。指導育成にあたってはこの感覚が養われているかを常に意識してください。
有能感については、仕事を進める中で「能力を発揮できている」という感覚を持ってもらえると良いでしょう。
本人の適性をよく見てあげて、力を伸ばせる部署に配置してあげてください。
向いていないことを無理にやらせると、いつまでも有能感を得ることができません。
また、小さな成功体験の積み重ねも有能感を得るのに有効です。
続きは次回に。
<next>
秋がなく、夏から冬への「二季」になってしまいました。
兵庫県知事選もこれまでの常識からはかけ離れた戦いでした。
恐るべし動画、SNS。
しかし、新たな疑惑もあり、まだまだ目が離さませんね。