テキスト ボックス: FirstGlobal メッセージ
siesta
2006.5月号 vol.36
*シエスタとは、スペイン語で『昼寝』の意味です。
   リラックスしながらお読み下さい。

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テキスト ボックス: 労働安全衛生法改正とメンタルヘルス
4月以降様々な法改正が行われました。そのひとつに労働安全衛生法の改正があります。その中で「長時間労働者への医師による面接指導の実施」というのがあります。これは、「事業主は、1ヵ月あたりの残業時間が100時間を超え、かつ、疲労の蓄積が認められるときは、労働者の申し出を受けて、医師による面接指導を行わなければなりません」というものです。最近、私の顧問先でも規模の大小にかかわらず、従業員がうつ病などで休職している会社を多くお見受けします。昔は、精神的な疾病はなんでも私傷病で片付けられていましたが、平成の二ケタ年代に入った頃から一概に私傷病で済まされなくなってきました。しかし規程に謳っているからといって休職を命ずるのも難しい、「精神科、心療内科に診てもらいなさい。」とも言い難い。かといって放置して病状が悪化し、万が一過労死や過労自殺に至ってしまうと、最近では業務上とみなされ、労災認定が下りるケースが非常に増加しています。労災認定が下りるということは、間違いなく安全配慮義務違反として事業主責任が問われることになります。過去の判例では、1億円を超えたり、数千万円単位の和解金を遺族に支払うに至っています。結論から言うと事故が起こってからでは遅いということです。自社だけで抱え込むのではなく、大手企業では当たり前になってきましたが、カウンセラーを抱える専門的な会社と契約を結び、いつでも従業員がプライバシーを保護されながらカウンセリングを受けられる環境を整備すべきだと思います。データによると、経営者はストレスが原因で過労死に至るケースは非常に少ないそうです。また、従業員か板挟みにあう中間管理職がうつ病になるケースが頻発しているとのことです。これからもっと深刻化していきます。現代人がストレスに弱くなっているのも事実ですが、単なる根性論で片付けず、経営問題として捉えていただきたいと思います。様々なリスクマネジメントが必要ですが、上記のリスクも軽視できないリスクだと思います。お問い合わせは上記連絡先まで。

今月のトピックス
テキスト ボックス: 先日、ボクシングの亀田兄弟の試合の前後のマスメディアを見ていて違和感を覚えました。確かに強くてすごいと思いますが、賞賛する人ばかりで試合以外の態度を批判する人が全くいません。唯一江川紹子さんの「品がない」という意見に賛同しました。やはり強ければ何でも許される時代になったんでしょうか。
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