テキスト ボックス: FirstGlobal メッセージ
siesta
2006.8月号 vol.39
*シエスタとは、スペイン語で『昼寝』の意味です。
   リラックスしながらお読み下さい。

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テキスト ボックス: ホワイトカラーエグゼンプションと労働契約法
来年の労働基準法改正で「ホワイトカラーエグゼンプション」の導入が見込まれています。一言でいうと「ホワイトカラー層を、労働基準法の労働時間規制の対象からはずす制度」のことです。現行では管理監督者に対して深夜手当以外の時間外割増賃金についての支払義務はありませんが、これに加えて「仕事の専門性と時間管理について自己裁量の高いホワイトカラー」は深夜業も含めて労働時間等規制の適用除外にしようというものです。具体的には、年収400万円以上のサラリーマンが狙い撃ちとなります。
また、上記に併せて「労働契約法」の成立も目指しています。詳細については、まだ検討中であり、この場ですべて解説できませんが、顕著なものとして長時間にわたる恒常的な時間外労働の削減を図るため、現行の残業代支払に関して割増率を25%としているものを一定時間(たとえば1ヵ月30時間)を超える部分について50%増とする、などの案があります。もちろんまだ決定ではありませんが、現在の労働局による不払いの残業代支払の勧告が頻発している状況や過労死・メンタルヘルス問題が急増している現状からすると遅かれ早かれ導入されると思われます。その他にも解雇の金銭解決制度、雇用継続型契約変更制度、常設的な労使委員会制度などたくさんの内容が盛り込まれています。
割増賃金に関しては、直接人件費にかかわる問題であり、始業・終業を含めた就労時間の管理、賃金体系・評価制度の整備をしなければならないでしょう。そして間違いなく言えるのは就業規則を近々に変更しなければならないということです。また毎年定期的に見直しをかける必要があるということです。職種にもよりますが、企業側に労働時間の長さが仕事の評価ではない、という考え方がさらに浸透していくでしょう。そうなれば、従業員に対しての評価制度を導入していく必要は必ず出てきます。
お問い合わせは上記連絡先まで。

今月のトピックス
テキスト ボックス: 成美堂出版より『小さな会社の給与計算と社会保険の事務がわかる本』の改訂版が出版されました。今回小生のパートは全面改訂となり、大変でしたが、出来上がってみれば喜びもひとしおです。痛風にもめげず出来上がった著書をご覧下さい。有名書店にて絶賛発売中です。
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