テキスト ボックス: FirstGlobal メッセージ
siesta
2006.9月号 vol.40
*シエスタとは、スペイン語で『昼寝』の意味です。
   リラックスしながらお読み下さい。

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テキスト ボックス: 成果主義賃金への変更の判例
先日、興味ある判例が出ました。「ノイズ研究所事件」というのですが、成果主義型賃金制度への変更の有効性が問われ、1審では、「賃金制度改定に伴う急激な給与の減少に、2年間の経過措置は短く、代償措置として不十分」として原告の訴えを認めましたが、控訴審の高裁判決で「賃金制度の変更は、不利益性があるが、高度の必要性に基づいた合理的な内容のもの」として原告側の逆転敗訴としました。紙幅の関係上、詳細まで触れることは出来ませんが、見落としてはならないのが、新制度移行後賃金総額は143万円あまり増額され、正社員91人のうち、77人は増額されていたということです。
判決の要旨にも、『新賃金制度は、会社にとって、重要な職務により有能な人材を投入するために、従業員に対して従事する職務の重要性の程度に応じた処遇を行うこととするものであり、従業員に対して支給する賃金原資総額を減少させるものではなく、賃金原資の配分の仕方をより合理的なものに改めようとするものであって、新賃金制度は、個々の従業員の賃金額を当該従業員の業績、能力の評価に基づいて決定する格付けとなって決定するものであり、どの従業員にも自己研鑽による職務遂行能力等の向上により昇格し、昇給することができるという平等な機会を保障しており、(略)』
もし賃金制度の改定を人件費抑制のためだけに導入するのであれば、不利益変更として違法性を問われますし、もっといえば人財である従業員の士気を下げ、生産性の低下を招く要因になりかねませんので十分注意が必要です。しかし、今後急激な収益向上の可否を考えれば賃金制度を見直す必要性は必ずやってきます。がんばった人が損をしない制度が必要となります。その前にがんばった人のがんばりをしっかり見極めて文章や言葉にできる管理者を育成しなければなりません。そこが一番大事かもしれません。弊社の人事コンサルティングもそこが一番ご要望の強いところです。
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今月のトピックス
テキスト ボックス: 最近、公務員の飲酒運転による交通事故が多発しています。というより元々あったものが顕在化しているだけかもしれません。個々人のモラルが一番大切でしょうが、コンプライアンス重視が叫ばれる中で会社としても懲戒規定をもっと厳しくする必要がありそうです。あまり好ましいことではないですが。
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