テキスト ボックス: FirstGlobal メッセージ
siesta
2007.7月号 vol.50
*シエスタとは、スペイン語で『昼寝』の意味です。
   リラックスしながらお読み下さい。

テキスト ボックス: 発行元:〒540-0012
    大阪市中央区谷町1-6-4
    天満橋八千代ビル10階
    ㈱ファーストグローバルコンサルティング
   代表取締役 品川典久
    品川社会保険労務士事務所 
TEL 06-6910-3007  FAX 06-6910-3008
Email shinagawa@1gc.jp
URL http://www.1gc.jp
 

 

 

 

 

 

 

 

 


テキスト ボックス: 公的年金制度が揺らいでいます。一般の方の興味も引きやすいのか「年金」セミナーの講師のご依頼もたくさん頂戴します。他人事のようですが、正直者がバカをみない制度になるのでしょうか?甚だ疑問です。今月の参院選の結果が大いに楽しみです。テキスト ボックス: 人事デューデリジェンス
最近企業買収に関するニュースの出ない日がないといっても過言ではないでしょう。
ペンタックスとHOYA、ブルドックソース、TBSと楽天などテレビや紙面を賑わせています。しかし、この話題は一部の大企業だけの話かと思われるかもしれませんが、私の身の回りの会社でも子会社化したり、されたりのケースが頻発しています。弊社のお客様でも両方のケースがありました。そのときに問題となるのがデューデリジェンス(以下、DD)です。DDとは、耳慣れない言葉かもしれませんが、資産査定・精査・事前調査などと訳して使われたりしますが、根源的な意味は、投資・買収を通したリスクの確認とその対応策の確認、および機会の確認とその前提条件の確認といえます。DDを行うことなくしてM&Aは成立しないといわれています。平たくいうと買収する企業側が事前に、買収される企業の財務・法務・人事部門の調査をすることです。
弊社でお手伝いしているのがこの中の人事部門についてです。別々の企業同士が統一され、ひとつの会社になった場合、もちろん様々な問題があります。異なった組織文化、労働条件、人材のスキルなど。明らかに異なるのは、就業規則、賃金体系、退職金制度です。賃金体系については水準もそうですが、いわゆる能力主義、成果主義、年功主義かは会社によって間違いなく違います。不利益変更の問題もあり、当面現状維持のケースが多いですが、ダブルスタンダードが確立してしまうので評価制度も含めて遅かれ早かれ見直しが必要となります。また退職金制度については、企業年金(基金・適格年金・401Kなど)、中退共が絡んでくると統一するにしても実務的な作業も発生してきます。また確定給付型の制度を導入している企業であれば、退職給付債務の多寡が問題となるかもしれません。フタをあけてみれば膨大な退職給付債務を抱えていたとなると買収側企業のバランスシートにも影響が及びます。しかしどちらにしても、最も大切な「人財」をないがしろにしたやり方だけは避けてもらいたいものです。
今月のトピックス
<next>