テキスト ボックス: FirstGlobal メッセージ
siesta
2009.9月号 vol.76
*シエスタとは、スペイン語で『昼寝』の意味です。
   リラックスしながらお読み下さい。

テキスト ボックス: 発行元:〒540-0012
    大阪市中央区谷町1-6-4
    天満橋八千代ビル10階
    ㈱ファーストグローバルコンサルティング
代表取締役 
戦略人事コンサルタント 品川典久  
TEL 06-6910-3007  FAX 06-6910-3008
Email shinagawa@1gc.jp
URL http://www.1gc.jp
 

 

 

 

 

 

 

 

 


テキスト ボックス: 砲丸職人
先月、ドイツのベルリンで行われた世界陸上をご覧になった方も多いと思います。ウサイン・ボルトの独り舞台という感じでしたが、最後の最後に尾崎選手が女子マラソンで銀メダル、やり投げで村上選手が銅メダルを獲得し、日本人として溜飲を下げました。しかし、女子マラソンで優勝した中国の選手が、途中で並走している尾崎選手の前方にペットボトルを放り投げ、うまくかわしましたが、危うく踏んづけそうになるのを見たときには怒りを覚えました。
陸上といえば、砲丸投げで、1996年のアトランタオリンピックから3大会連続で、メダリスト全員が日本人が造った砲丸を使用していたのをご存知でしょうか?辻谷政久さんといって「砲丸職人」と呼ばれています。アメリカでは、NC旋盤といって、機械で砲丸を加工するらしいのですが、「重心」が玉の真ん中にいきません。しかし、辻谷さんは、機械を超えた緻密性と独自のカンにより、汎用旋盤、いわゆる手作りで世界で唯一の完全に真ん中に重心がある砲丸を作っています。
3大会といえば、アトランタ・シドニー・アテネまでで北京では使用されることはありませんでした。しかし、これにはわけがあります。辻谷さんは、2004年に中国の重慶で行われたサッカーのアジア大会の中国人の暴動などを見て、「この国には大事なものを送ることはできない、北京五輪には砲丸を提供しない。」と決め、オファーを断ったそうです。アメリカ企業から3億円以上で、技術を買い取る話が来ても頑なに断って、全国高校生ものつくりコンテスト大会の審査委員を務め、後継の輩出に尽力されています。仕事に対して、ブレない、頑固なまでのこだわりを個人的には見習いたいと思います。同時に、日本の製造業は、為替リスクヘッジのため、海外に拠点をどんどん移しつつある現状を、生き残りのためにはやむ得ないと感じながらも、日本のものづくりを憂慮してしまうのは私だけでしょうか?
ご不明の点は、上記まで。
テキスト ボックス: 先月お知らせしましたが、同級生の石川監督率いる鳥取城北高校は一回戦で札幌一高に敗れました。帰省がてらに甲子園に寄って観戦しました。なかなかの好試合でしたが、やはりエラーが致命傷になるなと痛感した試合でした。次は一回戦突破を目指してほしいものです。今月のトピックス
<next>