テキスト ボックス: FirstGlobal メッセージ
siesta
2012.3月号 vol.106
*シエスタとは、スペイン語で『昼寝』の意味です。
   リラックスしながらお読み下さい。

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テキスト ボックス: 「自分で自分の変化に気づき、達成感を得るということはあまりにも難しい。だからこそ周囲の助けが必要なのです。その人の成長を見つめ、よりよい方向に行ったときにそれに気づき、ほめてくれる人が必要なのです。」リハビリ界の名医ドブキン教授の言葉です。<next>テキスト ボックス: リハビリ
実は私事ではありますが、実家の鳥取の母親が脳血管疾患系の病気で入院しております。おかげさまでどうにか少しずつではありますが回復しており、今後はリハビリに注力していかなければならない段階になってきました。そこで、私もリハビリについての勉強・研究も始めております。私自身も今までスポーツをやってきており、筋肉や運動力学について多少なりとも学んでいたつもりですが、なかなか奥深いものがあります。そんな中、1冊の本と出合いました。「脳がよみがえる脳卒中、リハビリ革命」(主婦と生活社)です。これは、NHKスペシャルでも取り上げられたのですが、鹿児島大学病院霧島リハビリステーションセンターの川平医師が確立した「促通反復療法」をはじめ、最新のリハビリ分野の取り組みを紹介したものです。
通常リハビリは「とにかくがんばらねば」という印象を持ちがちです。もちろんそれも大事ですが、最新の研究では、リハビリの効果を上げるためには単に努力を強いるだけでなく、効率的にできるよう工夫を加えることが重要だということを明らかにし始めているとのことです。
そのひとつが「ほめる」ことだそうです。驚くなかれ、アメリカなど7カ国が共同で行った大規模研究で、「ほめられること」による成果に25%以上の違いが出たそうです。ただ、単にほめるだけでなく、ポイントがあって①「具体的に」数字・回数・スピードなど、計測者が変わっても変わることのない基準で、前回との変化をもとにほめる。②「できた」ときに「すかさず」、ということが重要だそうです。そして③目標はまず「低く」設定し、段階的にあげていくこと、が大切とのこと。読んでいて痛感しましたが、これって教育の手法と全く一緒じゃないかと。リハビリの勉強をしているつもりが、いつも研究している育成・教育のことを再認識したことに気づき、思わず笑ってしまいました。「脳はほめられたがっている」試してみて下さい。ご連絡は上記まで。
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