テキスト ボックス: FirstGlobal メッセージ
siesta
2012.7月号 vol.110
*シエスタとは、スペイン語で『昼寝』の意味です。
   リラックスしながらお読み下さい。

テキスト ボックス: 発行元:〒540-0012
    大阪市中央区谷町1-6-4
    天満橋八千代ビル10階
    ㈱ファーストグローバルコンサルティング
代表取締役 
戦略人事コンサルタント 品川典久  
TEL 06-6910-3007  FAX 06-6910-3008
Email shinagawa@1gc.jp
URL http://www.1gc.jp
 

 

 

 

 

 

 

 

 


テキスト ボックス:  1月に脳疾患に罹り、4月からリハビリを続けている母親は、おかげさまで、ゆっくりですが、歩けるようになってきました。まさに脳の可塑性を実感するところであります。このまま順調に見守っていきたいと思います。

<next>テキスト ボックス: 可塑性
今回は、薬学博士の池谷裕二さんの著書である「怖いくらいに通じるカタカナ英語の法則」です。
私たちの世代でも中学校から何百時間もかけて、英語を学びましたが、ほとんど英語を喋ることができません。その反省から小学校から授業に英語を取り入れることになったようです。「言語を身につけるにはなるべく早いほうがいい」と言われているので、間違いではないでしょうが、ちょっと安易な感じもします。ところで、「Not at all」(どういたしまして)を皆さんはどう発音しますか?私もそうでしたが、「ノット アット オール」と読んでいた方が多いのではないでしょうか?でも実際は「ナラローウ」と発音したほうが通じます。たまたまCNNニュースを見たときに、はっきりとアメリカ人キャスターが「ナラローウ」と言っていたのがわかりました。なんかうれしく、また納得しました。「animal」は「エネモウ」です。これって学校で全く習っていませんよね。これがネイティブと話が通じない原因なのでしょう。全く無駄な時間を過ごしたものです。
英語学習の矛盾を通じて、本書では脳の能力について述べています。音は脳の外側にあるものではなく、脳の内側で作られます。実際の世界がどうなっているのか脳は知ることができないので、事実は都合よくねじ曲げられます。「きっと彼氏に嫌われてるんだわ」という心配ごとも、きちんと整理してみれば、「私は彼氏が私を嫌いだと感じている。」になります。これを再帰といいますが、再帰の形式を踏むことで、他人の目で自分を眺めることが可能になります。そうやって自分を客観視できれば、自分の癖や嫌な性格を修正することができる、なるほどと思いました。そして可塑性。「可塑性」とは「臨機応変に能力が変わりえる」という意味で、自転車に乗れない人が練習すれば、乗れるようになるのは可塑性のおかげです。聞き取れないことを習得することはなかなか難しいですが、運動能力の可塑性は、大人になっても衰えません。最後に断言されていました。「英語の習得は努力あるのみだ。」
今月のトピックス