2023.2月号 vol.235
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今月のトピックス
ホワイトすぎる職場
最近、企業などに勤める若手社員が「仕事がゆるすぎる」「職場がホワイトすぎる」という理由で、退職するケースが増えているそうです。以前ほど「ブラック企業」という単語は聞かなくなりましたし、職場のパワハラ防止の法律が施行され、職場環境は劇的に改善しているのに皮肉なもんですね。職場で叱られた経験がない、という方も多いようです。今、こうした「ゆるすぎる職場」から去っていく若手社員たちが増えているとのこと。客観的な見方としては、以前は、課せられた仕事はもちろん、職場での上下関係などにも神経を遣い、以前ならかかっていた負荷がなくなったり、軽減されたのかもしれません。そんな中でスキルアップもキャリアップもせず、このまま毎日を過ごしていてはいけない、ということに気づきだしたのでしょうか?「自律」という意味ではいい傾向なのかもしれません。
ただ、雇用する側からすると、せっかく苦労して採用したのに、自社に幻滅されて、去っていかれるのではたまったものではありません。脱線しますが、学校の部活動も指導者の体罰や暴言がまだまだ蔓延る中、行き過ぎた指導を抑制するため、全国大会などを廃止したり、見直す「脱・勝利至上主義」への動きもあるようです。個人的にそれはちょっと違うような気もします。「勝つ」「達成する」ということで自信もつき、意欲も増し、成長もします。間違っているのは一部の指導者であって、競争や負荷をなくすことではないと思いますが、致し方ないのでしょうか?話を無理やり戻しますが、特に経験の浅い社員、スタッフは成長したがっています。自分を成長させてくれる職場を求めています。現時点の立ち位置を明確にした上で、成長したいと思っています。正当な評価をしてもらいたがっています。良いか悪いかは別として、それをしてくれない会社からは去っていきます。
いわゆる「ゆとり世代」が社会人になり、今度は「Z世代」が控えています。ブラックと言われないために気を遣えば、ホワイトすぎる、と言われ、経営者・人事総務担当者のご苦労は計り知れませんが、今年もがんばっていきましょう。
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新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。