2024.11月号 vol.256
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今月のトピックス
採用定着⑮
がんばる理由が社外にあると、何が問題なのでしょうか?
がんばってはいるのですが、仕事が目的ではないのですから、究極的に言えば「今の仕事、今の職場でなくても構わない」というスタンスで働いていることになります。
これって問題ですよね?他に条件の良い職場が見つかれば、すぐに転職活動を始めてしまうかもしれません。もっと問題なのは、やる気のない社員と違って「離職の兆候が掴み辛い」ことです。外形的には意欲的な仕事ぶりですので、今の職場に満足していると思い込んでしまいがちになります。何の不満も感じ取れなかった優秀な社員が、離職の兆候を全く見せず、ある日突然に辞めてしまう。これは恐怖でしかありません。
定着人材を確保するためには「がんばる理由」を「社内」に作ることが欠かせない条件なのです。つまり、やる気の根源が「仕事満足度」である必要があります。
そもそも、「やる気」ってなんでしょう。
「仕事の内容に興味がある」「やりがいを感じて楽しい」「もっと高い給料が欲しい」「すごい、って褒めてもらいたい」。働く上で以上のような感覚があれば、やる気につながりますよね。この4種類のやる気は、大きく2つに分けることができます。
最初の2つは「内発的動機」、後ろの2つは「外発的動機」と呼ばれるものです。
内発的動機は、好奇心や探求心、向上心など本人の内部から発生する「やる気」。外発的動機は、周りからの評価、成果に対する報酬、できなかったときの懲罰など、外部からもたらされる「やる気」。
もうおわかりかと思いますが、マネジメント的には、外的動機付けの方が短期的に効果を発揮しやすいです。よって、やる気を起こさせるには「目標の達成にインセンティブを与える」という単純な入口を作るやり方でOKです。ただし、どこかの段階で内発的動機の発生を促さなければ、定着人材は育ちません。
「この会社で働き続けたい」「この会社でならずっとがんばれる」そう思ってもらうためには、本人の「ここに居たいから居る」という個人的な意思が不可欠だからです。
続きは次回に。
<next>
10月の声を聞く頃になって、やっと涼しくなってきました。
熱中症対策に抜群に効果のあった「アイススラリー」も、もう飲まなくてよさそうです。
これがコンビニやドラッグストアになかなか置いてなく、見つけたら買い占めていましたが、それからも解放されそうです。