シエスタ

シエスタ2024年

シエスタ2024年8月号

2024.8月号 vol.253

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今月のトピックス

採用定着⑫

前回、面接日程は「可能な限り素早くセッティングする」ということが重要であることをお伝えしました。しかし、経験者の採用については、先に履歴書などの書類をじっくり確認したい、と思われる方も多いと思います。しかし残念ながら「先に書類を送ってください」と伝えたが最後、そのまま音信が途絶えてしまうのが現実です。

よって、面接を実施するか否かの判断は、電話の時点でしてしまいましょう。

具体的には、現在の状況や過去の職歴など、少し突っ込んだ質問をしてみましょう。返答内容や電話対応によって応募者の人柄やスキルについてのおおまかな判断ができますよね。ここで、すぐに面接がしたい、と思えるほどでなければ、無理にアポにつなげる必要はありません。「いったん書類を送ってもらえますか」と電話を切ってしまってOKです。きちんと書類が送られてくれば面接を実施する価値があるでしょう。そうでなければ電話の印象が正解だったということで、特に問題になりません。つまりいずれのケースでも、日程を可能な限り最短で設定すると、面接や採用につながる可能性が高まるのです。

どうしても求職者と連絡がとれなくても、あきらめる必要はありません。

人材紹介会社では「掘り起こし」という作業を日常的に行っています。これは、手持ちの求職者リストに再度連絡をすることを意味します。一度応募があった人に対し、1ヵ月後、3ヵ月後、半年後、1年後と定期的に連絡を取るということです。「今のお仕事はどうですか?」といった感じです。なにしろ相手は少なくとも一度応募というアクションをとり、自社に興味を持ってくれているのです。「掘り起こし」は、新規にアプローチをするよりずっと効果的な方法という訳です。また、定期的に接触をすることで、相手が転職したいタイミングにフィットする可能性が出てきます。一度ご縁がなかったとしても、しっかりと応募者をリスト化して定期的にコンタクトを取るようにしましょう。

いかがでしょう?以上の対策をとっていただければ「応募してくれたのに連絡が取れない」といったことはだいぶん減ると思います。

続きは次回に。

 

 

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7月は、年度更新、算定基礎届、介護事業所さんは処遇改善の実績報告書提出。役所向けの手続きで何かとバタバタする月ですね。それに加えて6月は定額減税の処理で、総務ご担当はお忙しかったと思います。

引き続きがんばっていきましょう。

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