シエスタ

シエスタ2025年

シエスタ2025年7月号

2025.7月号 vol.264

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今月のトピックス

あなたの怒りの取扱説明書

今回は書籍のご紹介で、「あなたの怒り取扱説明書」(中島美鈴著 すばる舎)です。

中島さんは臨床心理士で、発達障害のひとつ、注意欠如多動症(ADHD)の診断がある人向けの「時間管理」の認知行動療法プログラムを作り、刑務所や少年院、保護観察所で、怒りによって他害行為を行った人々のカウンセリングも行っています。子育て中の親、学生、社会人まで、幅広い人たちに支持されて、著書も多数です。モットーは「できない自分を責めるのではなく、仕組みを整えて対処する」だそう。

一番共感したのは、みなさんもご存知のアンガーマネジメントでいわれる「6秒ルール(怒りがわいたら6秒ガマンする)」の手法をなかなか効果を感じられなかったり、実行できなかったりした方も多いのではないか、と暗に否定されています。6秒辛抱したからといって怒りは収まらない、私も同感です。心理学の分野では「愛着スタイル」という言葉があるらしいですが、愛着は乳幼児期に養育者との間に育まれる、人との絆のようなもの、であり、この愛着の形成には、養育者の態度が大きく影響するとのこと。やっぱり親の影響は大きいということですね。

愛着パターンには「安定型」「葛藤型」「回避型」「無秩序型」に大別されるが、安定型は「幼少期は、養育者に自分の欲求を満たしてもらえると確信し、大人になると精神的に自立し、愛情に満ち、他人を信頼し、助け合うことができる」という特徴だそう。

安定型がベストなんでしょうが、コミュニケーションにおいては自分が安定型でなくとも「安定型」のように振舞うと相手の心は落ち着く。「○○かのように振舞う」のは認知行動療法でもよく用いられるテクニックで、初めは真似事でもいいので、ドラマの登場人物になりきる効果はバカにできません。私も心理学を学んだ際にはやっていました。

私たちはイライラする相手の機嫌をとるか、ガマンするか、そういう生き方しかできない。そのイライラをネットやSNSで吐き出して他人を誹謗中傷する。それでまた誰かが傷つく。ガマンには限界があります。ちょっとだけ価値観を変えてみましょ。

<next>

ニュースでやたら、外国人が高速道路を逆走したり、街中を猛スピードを出して起こる事故が多いですね。

「外免切替」制度があまりにもゆるゆるとのこと。事故が起こってからでは遅いんですけどね。

しょうもない交通違反切符切る暇あるなら、もっとやることあるやろ、という心境です。

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