シエスタ

シエスタ2026年

シエスタ2026年1月号

2026.1月号 vol.270

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今月のトピックス

柔軟な働き方を実現するための措置③

今回も引き続き「両立支援」のお話。「不妊治療および女性の健康課題対応両立支援コース」という助成金があります。これは不妊治療、月経、更年期といった女性の健康課題に対応するために休暇・時差出勤・短時間勤務などを制度化して、実際に利用すれば、助成されるものです。不妊治療、月経、更年期、それぞれ一定回数の利用者がいらっしゃれば、それぞれ30万円、最大90万円受給できます。月経に対するもの、すなわち生理休暇は以前から法定義務として、当該者から申し出があれば、休暇を与えないといけない法的義務はあります。この休暇に対しては無給扱いでも構わないのですが、有休扱いにし、一定要件に該当すれば、助成金受給の可能性があります。他の更年期対応などは「無給扱い」でも助成金受給の対象とはなりますが、行政は有休扱いにすることを推奨しています。いわゆる「更年期症状」というものは知識として知ってはいましたが、これまであまり実感がありませんでした。ただ、私も年齢を重ね、そういう症状を発症している方の実際のしんどさを耳にすることが多くなりました。「メノポハンド」をご存知でしょうか?テレビで実際に苦しんでいる芸能人の方などの紹介をしていましたが、恥かしながら寝耳に水でした。女性がホルモンバランスが崩れることなどにより、とにかく手の指関節が痛くなり、箸を持ったり、鉛筆を握ったり、洗濯ばさみで洗濯物を挟むのもできなくなるほど傷みが激しくなるものです。植物性たんぱく質を摂取することなどで痛みは和らぐようですが、ひどい場合は手術も必要になります。それ以外でもホットフラッシュなどの症状が出て、まともに就業できない状態にもなります。男の私には残念ながら、本当のしんどさは理解できません。なかなかデリケートなお話なので、ご本人は状態を明らかにされないことも多いと思いますが、一定の配慮をする必要性は痛感しています。これまでご紹介した両立支援体制の充実は今後の採用計画に対して欠かせないものとなります。ぜひ就労環境改善に助成金をご活用ください。ご不明点は上記連絡先まで。

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マレーシアでは、2026年から16歳未満のSNSの利用を制限する方針だそうです。インターネット上のいじめや性犯罪などから子供たちを守る狙いとのこと。このニュースへのコメントを見ると、この措置に賛同する意見が大多数でした。日本の実態もよっぽどなんでしょうね。

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