2023.3月号 vol.236
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今月のトピックス
賃上げ
みなさん、このところの寒さでおわかりのように電気代、ガス代が急激に高騰しています。我が家の自宅分もアプリで確認すると昨年より使用量は下がっているのに、料金は上がっています。総じて物価も高くなっていますが、賃金が上がらず、政府の賃上げ要請は強くなっていき、弊社がお手伝いしている補助金や助成金の申請にもほとんど、と言っていいほど「賃上げ要件」が課せられています。国は増税もちらつかせ、どこまで国民を苦しめるのでしょうか?
賃上げといえば、このオフもプロ野球の日本人選手の米大リーグ移籍が相次ぎましたが、今回、特に高額の契約が相次ぎました。阪神からメジャー移籍を目指した藤浪晋太郎が先日、アスレチックスと年俸325万ドル(約4億2,250万円、1ドル=130円換算、以下同)で契約しました。昨年の推定年俸が4,900万円なので9倍近い。出来高次第では、10倍を超える。昨年はたった3勝。2019年以降でも7勝しか挙げていないのになぜそこまで払うのか?という否定的な捉え方がありますが、それより憂うべきは格差。アスレチックスは総じていえば、金満球団ではありませんが、その程度の額は出せるとのこと。
スポーツライターの丹羽政善氏によると、有名なノーラン・ライアン投手が4年目で所属のメッツを世界一に導いた1969年のオフ、まだエアコン設置のアルバイトをしていたそうです。その当時の大リーグ最高年俸はW・メイズ(ジャイアンツ)の13万5,000ドル。現在の価値に換算すると約110万ドル(約1億4,300万円)。その年、日本最高は長嶋茂雄さんの4,140万円で、これも現在の価値に換算すると1億2,420万円。大幅な円安でなければ大差はない。藤浪の契約により残酷なまでの日米格差がさらされました。労働市場にあてはめると、以前から言われていますが、労働法制の規制を外していかないと日本はどんどん取り残され、優秀な選手(労働者)はどんどん流出するわ、期待する外国人労働者も円安で日本を敬遠するわ、少子化に手を打たないわ、でどんどん日本は弱くなっていきますね。困ったもんです。
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普段のプロ野球の試合に魅力を感じないのは私だけでしょうか?もうすぐ始まるWBCはダルビッシュや大谷の日本人の有名どころが出るのでまだ見れそうです。