シエスタ

シエスタ2023年

シエスタ2023年4月号

2023.4月号 vol.237

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今月のトピックス

NUDGE (ナッジ)理論
今回は書籍のご紹介ですが 、 「 NUDGE 実践 行動経済学 完全版」(リチャード・セイラー他著日経 BP 社)です。ナッジ理論という名称は初めてお聞きになる方もいらっしゃるかもしれませんが、考え方については聞いたことある、とうなずいてしまうかもしれません。
これは、2017年にノーベル経済学賞を受賞した米シカゴ大学のリチャード・セイラー教授によって提唱された理論で 、ナッジというのは「(注意を引くために) 肘で 、ちょんと突く」とか「 そっと動かす 」という意味です。
「人々が強制的にではなく、よりよい選択を自発的に取れるようにする方法」を生み出すための理論 といわれています。
やらなければと思いながらギリギリになってしまうのは怠け者だからではなく、「人は常に合理的判断に基づいて行動をする訳ではない」という人間の性質のせい 、とのこと。
たとえば、 ① デフォルトを選びやすい② 社会規範を感じると、みんなと異なっている状態やマナーに欠ける行動に後ろめたさを感じる ③ 「多くの人がそうしている」のような情報があると決断しやすくなる 、という仮説は合点がいくのではないでしょうか?
わかりやすい例でいうと、飲食店や公衆トイレなどの男性用の小便器の上の目線の高さあたりに「いつもきれいに使っていただきありがとうございます」と書いた貼紙を見かけます。これは「(汚さないよう)一歩前へ」など注意喚起するよりも、汚す頻度が低くなった、という事例をよく聞きます。また、便器の中に標的を設けてそれを狙って用を足す行動を誘導すると、汚さなくなった、 とか(お食事中の方、申し訳ございません)。「○○をしてはいけない 」ではなく、行動を自然に良い方向に向けるやり方といえます。
人は 変化を嫌がり、現状を変えるということには少し抵抗があり、大きなパワーを必要とするため、このような簡単な仕掛けでも無意識のうちに誘導していくことが可能となります。これがナッジ理論の応用です。
この考え方はビジネスや人間関係でも応用が利きます。コンサルティングをやる上でも実感しています。押してもダメなら引いてみな、かな。

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3月5日に久々の篠山マラソンのリアルレースに参加します。3年ぶりで、楽しみですが、前週に大阪、同日に東京マラソンが開催され、参加者が食われているようですね。完走目指します。

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